女のための男のレシピ>ナポリタンなの?イタリアンなの?

スパゲティー・ナポリタン

そもそも「ナポリタン」と言うスパゲッティーはイタリアにはない。
昭和40年代の日本の話。本格的なイタリア料理店が少なく、
「アルデンテ」なんていう言葉を知る日本人が少なかった。
この頃のスパゲッティーと言えば、ゆですぎたパスタを
ケチャップで合えた創作料理だった。

しかし、これと同じものを関西圏では、「イタリアンスパゲッティー」
と呼ぶ。
一方関東圏では「イタリアン」といえば同じような具材を使ったパスタを
塩胡椒で味付けしたパスタのことをさす。

ややこしい限りである。
さらにややこしいのが名古屋である。

名古屋の喫茶店では、関東で言う「ナポリタン」をステーキの皿にのせて
そこへ溶き卵を流しいれ皿ごと熱する独特のスパゲッティーを
「イタリアン」と呼ぶ。
オムレツ風の卵の上に「ナポリタン」のケチャップ味が乗っているわけで
オムライスを想像していただけたら味も想像つくでしょう。
私は子供のころそれが大好きだった。

なぜそうなったのか?
考えれば考えるほどややこしい。
知らなきゃ良かったややこしいナポリタンの話でした。

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